前回の探偵ごっこの続き。トイレで友人を待ち受ける私。「何でここにいるの!?」というリアクションを楽しみにしていたけれど、友人の反応は全く違った。私の名前を呼びながら「ちょっと聞いてよー。」と話し始める。何で驚いてくれないの?と思ったが、私が来たことを驚く以上に、聞いて欲しい話があったらしく、話を聞いてもらえる人が現れたことを嬉しそうにしている。

それは、居酒屋でのお話。コンパに参加する予定の女の子が仕事のために遅刻してきた。主催者だった友人は、開催時間になっても開始できないため、相手側にも申し訳がなく、気まずい雰囲気だったそうです。30分ほどして彼女が到着した。大抵の大人は「遅れてしまって申し訳ありません。」と言いながら入ってくるだろう。しかし、その女性は「駐車場の料金高すぎなんだけど、他のところ探してくれない?」と言ったそうです。主催者側からしたら、遅れてきた第一声がそれ?と腹が立つし、相手側にも失礼だし、そもそもこんな失礼な人が友人だと思われるのも恥ずかしい。そして、お酒を飲む席なのに、車で来ることを決めたのは自分なんだから、事前に低料金の駐車場を探しておくべきではないのだろうか・・・。そう思いながらも、この場の雰囲気を壊してはいけないと思った友人は、携帯で近くの安い駐車場を探してあげたという。探しあげた駐車場を彼女に伝えると「駐車場本当に探してたの?でも、その場所わからないし。」と言い放ったという。しょうがないので二人で一度席を立ち、車を別の駐車場へ移動させたそうです。その態度に腹が立っていた友人は、駐車場からお店へ戻る際、一言も口をきかなかったそうです。

そんな始まり方をしたせいか、コンパはそれほど盛り上がることなく、男性陣も各々携帯を触ったりしていたそう・・・。主催者の彼女はとても明るく、楽しい女性なので、初対面の人から好かれることが多いと思う。彼女は腹を立てながらも、他の人のためにたくさん話をして盛り上げることに努めたそうです。

盛り上がりには欠けたかもしれないが、2時間飲んだだけで終了するのは問題かと思い、2次会のカラオケへ行くこととなり、その駐車場の文句を言っていた彼女も帰宅せずに参加することにしたらしい。

カラオケに入り、みんな気をつかいながらも曲を入れ始める。すると次々と順番に歌っていく流れになっていたそうだが、そこでも彼女はマイペース。歌うことはないらしい。