私はハワイが大好き。好きになったきっかけは覚えていないが、気がつくと行きたい旅行先の1つになっていた。

社会人になり、勤務表を書くこともあって手帳を買った。新年度になると、いくつか目標を書くことが習慣となっていた。今年は本を何冊読む。忙しくてもなるべく新聞に目を通す。とか難しくない目標を立てる。その中に、必ず書いていたのは、ハワイに行く。30歳までにオーロラを見る。だった。仕事に対する目標を考えたことは一度もなく、基本やる気がない私らしいと思う。

私の母も旅行が大好き。父は仕事が忙しく、なかなか長期のお休みが取れないため、私と母二人でん旅行に行くことが多かった。とはいえ、私も長期の休みを取ることは難しかったので、韓国、香港、マカオ、タイ・・・など、短い期間で行くことができるアジアへ行くことが多かった。母が60歳の時、私も一度充電期間にと思い仕事を辞めた時期があり、60歳記念にハワイへ行こうと、二人でハワイへ行った。初めてなので、いろいろと連れて行ってくれるツアーに申し込んだ。

私は飛行機ではいつも眠ることができない。少しウトウトすることはあっても、熟睡することはなかった。ハワイほど時差のある国へ行くのは初めてだったため、いつも通り機内では眠ることなく、映画を3本ほど見ていた。ハワイへ到着する頃には、日本時間の早朝なので、徹夜したような感覚で体はすごくだるい感じでした。しかし、現地に着くと30度近い暑さ。寝不足の私にはとても辛かった。ホテルへチェックインするまで時間があるので、そのままロコモコが食べられるお店へ連れて行ってくれた。ハワイの食べ物といえばロコモコくらいのミーハーな知識しかなかったので、喜んでいただくところだが、全く眠らないまま朝を迎えた私の体には、ロコモコは受け付けられなかった。しかも、想像していた味とは違い、酸っぱい感じのソースがかかっていて、その変な酸っぱい味が、余計に具合悪さを増強させた。食事を終えて外に出ると、ちょうどお祭りの時期だったようで、道路は車が通れないようになっており、道路ではたくさんの人がフラダンスをして盛り上がっていた。母はとても元気で、そのお祭りを楽しそうに見ていましたが、体調不良の中、美味しくない食事を食べた私には、そのお祭りを楽しむ余裕はなかった。そんな苦い思い出から始まった旅でしたが、なぜ今もこんなにハワイが好きになったのだろうか。